ご近所の悪い噂シリーズ家政婦・市川春子の報告「悪魔の処方箋」をレンタルして読んだのでレビュー。市川春子の標的となるイケメン医師もそうだし、春子もそうだが彼や彼女らには道徳が存在しないのだろうか。イケメン医師は子供を身ごもった女性を堕胎させ、家政婦:春子も平気で他人の家のオブジェクトを破壊したり、盗み聞きをする。ある意味、コメディ漫画として読むと面白いがシリアスな漫画として読もうとするとちょっと粗が目立つ部分が多いといった感じだ。
悪魔の処方箋の主役である家政婦:市川春子は石黒総合病院の外科医である石黒達也の家政婦をすることになる。この石黒といった男は有名大学出身。容姿も俳優顔負けのイケメン。そして奥さんが石黒病院の院長の娘であり、次期病院の院長になるのではないかと予想されていた。
なぜ、春子が家政婦を頼まれたかと言うと石黒の奥さんが海外旅行で家を空けるため女性が寄り付いてくる夫の監視も含めて、家政婦の依頼をしてきた。
ドロドロと言えばドロドロな内容なのだが家政婦:市川春子も厳正な感じで家政婦をするのではなく家庭の厄介事を楽しみながら家政婦をするのだ。最初は意外とシリアスな内容の漫画かと思ったが家政婦である市川春子がかなりぶっ飛んでいるのでコメディ漫画のような気持ちで読むことができた。
悪魔の処方箋の見所を個人的にまとめてみた。
漫画「悪魔の処方箋〜家政婦 市川春子の報告〜」みどころ
この漫画は家政婦:市川春子の非常識な行動が見所だと個人的に感じた。家政婦としてあるまじき行為をする市川春子の見所をまとめてみた。
他人の家の銅像を割り、接着剤で止める
正直、こんな家政婦なら速攻でクビにするだろう。
市川春子は勝手に石黒家を探索する。寝室で媚薬を見つけて匂いを嗅いでいると背中にあった銅像にぶつかり壊してしまう。普通は家主に謝罪をするのが当たり前だと思うが市川春子は違った。
超強力接着剤をポケットから出して割れた部分を接着して事を済ませるのだ。しかも焦る様子が微塵もない確実に常習犯だろう。
市川春子の図太い神経は半端じゃない…(笑)
ドアに耳を当てて盗み聞き
たまたま声がして盗み聞いてしまった…ならまだわかるが市川春子はまったく違う。名探偵さながらにドアに耳をあて聞きますよ〜と言わんばかりに堂々と他人の部屋の会話を盗み聞きするのだ。いくら石黒の奥さんから夫の監視をお願いされたからといって行き過ぎた監視を行う春夫さん。
石黒のスキャンダルの特ダネと称してノートにメモをする。完全に家政婦の仕事より家庭の厄介事を見つけて楽しむために家政婦をしているようなものだ。
報復をする動機が不純
最終的に市川春子は石黒夫婦に報復をするような形になるのだが動機が不純なのだ。まぁ石黒夫婦が子供を身ごもった女性を計画的に堕胎させるやり取りも聞いているため、なんとなく仕返しをしたくなるのはわかるが基本的に市川春子はまったく関係のない人間。黙って仕事だけしていれば良いと思ってしまった(笑)
そして懲らしめ方がえげつない。
石黒夫婦が夜の営みで使う媚薬にあの銅像に使った接着剤を混ぜ込むのだ。当然、石黒夫婦は合体した直後に接着剤が効き始め、離れられなくなる。なんというか一家政婦がここまでする必要は…といった感じ。コメディとして見ると面白いが。
漫画「悪魔の処方箋〜家政婦 市川春子の報告〜」感想
衝撃的な家政婦だった市川春子。正直、こんな家政婦は嫌だ。ブッ飛んだ家政婦の悪事を懲らしめる漫画を読みたい方は楽しく読めるだろう。
ちなみに最後、石黒は不同堕胎容疑で逮捕されることになる。そのニュースを見た春子は「そうよ、悪い奴は絶対にこらしめなきゃ」と言うが充分に春子も石黒家で悪事を働いたのでは…なんて思ってしまった(笑)
報復時の爽快感といったものは少ないが市川春子の行動が面白い漫画だ。かなり極端と言える漫画だが市川春子が主役の続編があるなら再びブッ飛んだ家政婦を読んでみたいと思える作品であった。
漫画「悪魔の処方箋〜家政婦 市川春子の報告〜」レンタル情報
悪魔の処方箋〜家政婦 市川春子の報告〜
セレブ医師の豪邸で働き始めたベテラン家政婦の私。奥様の旅行中に次々女を連れ込むご主人に呆れていたらその中の一人が妊娠してしまい……。あんなヒドいことをしておいて自分らはお楽しみ!? うらやま……いや、許せない?!!